男性ホルモンが原因？ハゲを引き起こす3つの要因

M字はげ　毛深い男性

ハゲの原因その1：男性ホルモンのひとつ・DHT

ハゲの直接的な原因として、DHT（ジヒドロテストステロン）という男性ホルモンが関係していると考えられています。

髪の毛をつくっているのは、テストステロンという男性ホルモンです。髪以外にも男性の身体をつくったり、男性機能を活発にしたりする、男性にとってなくてはならないホルモンです。
DHTは、そのテストステロンが5αリダクターゼという酵素によって変換されて発生します。テストステロンより強力な男性ホルモンですが、男性機能を減退させたり、薄毛を促進させたりと、変換前とは真逆のはたらきをするようになります。

テストステロンも5αリダクターゼも、単体では薄毛を引き起こすことはありません。ふたつが合わさってDHTになることで発毛を阻害するようになるのです。

ハゲの原因その2：血行不良

頭皮の血行不良が薄毛を引き起こすこともあります。髪の成長に必要な栄養は、血液となって頭皮に送られます。

しかし頭皮はもともと血管が細い部位です。血液の不足や血行不良などがおこると、まっさきに影響を受けてしまいます。特に首や肩がよくこる人や、貧血ぎみの人は要注意です。頭部への血行が悪くなり、髪の成長に必要な栄養がいきわたらなくなるのです。

人が何も食べないと生きていけないように、健康な髪を育てるためには栄養を血液にして届けることが重要です。

ハゲの原因その3：肝臓への負担

DHTや血行不良以外にも、ハゲにはさまざまな要因が考えられています。しかしそのどれもが決定的とはいえません。代表的なのが、飲酒や喫煙です。これらすべてにかかわっているのが肝臓です。

肝臓は食べたものを栄養に変換したり、老廃物や毒素などを分解して無害なものにしたりと、内臓の中でも特に重要なはたらきをします。その影響は全身におよび、当然ホルモンや血液にも深くかかわってきます。

重要なぶん忙しい器官でもあり、飲酒や喫煙などで老廃物を分解する仕事に追われると、食べたものを栄養に変換する仕事ができなくなります。そうすると、頭皮に栄養を送るためにバランスのとれた食事をしても、頭皮には届きません。

最終的に頭皮への悪影響を引き起こすと考えれば、肝臓に負担のかかる飲酒や喫煙はハゲの一因といえます。

ハゲの原因への対処法は？

薄毛対策として、おもに男性ホルモンを調整する方法がとられます。男性ホルモンの分泌を抑制して、ハゲの直接的な原因であるDHTの発生を抑制するのが目的です。
しかし男性ホルモンを抑制することで、必要な男性機能が衰える危険性も確認されています。強引に止めるのではなく、ホルモンバランスを整えることでDHTの発生を抑制するほうが健康的です。

ホルモンバランスは、生活習慣を変えることである程度改善ができます。いろいろな病気でも言われることですが、やはり生活習慣の改善は必要です。ハゲはいろいろな要因がからみあって起こります。質の良い睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動を心がけましょう。

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